幻の怪奇貸本漫画[砂男 スリラー劇場2]山内かつよし 東京漫画出版社1958年 ホフマンの砂男を自分で作った作品 少年探偵 探偵漫画と怪奇漫画

こちらは昭和33年、1958年に出された幻の怪奇貸本漫画（それも怪奇漫画と探偵漫画が組み合わさった異色作、山内かつよし作「砂男　スリラー劇場２」です。東京漫画出版社、貸本屋で使われたもの。

今から65年ぐらい前のものとしては概ね良好です。小口などに少し軽い貸本印、中は貸本としては綺麗な方です。

東京漫画出版社のものでも入手困難な作品の1つ、山内かつよし「砂男」です。ヤフオクでもここ10年近く前に1度出ただけのレアもの。何度もホイホイ出てくる本ではありません（もともと発行部数は多くないと思われるのでー出現率の低さがそれを物語っています）。

1948～1950年代にかけて大人気となった少年探偵ものも合わせた異色作であり、探偵漫画と怪奇漫画を組み合わせている異色作。思慮深い江藤探偵、頭の切れる天知探偵、行動力溢れる大胆な有明健二少年探偵、そこに謎の怪物、砂から現れる怪人砂男、探偵らの邪魔をしてくる謎の覆面怪人、追う警察、謎の組織、わけありの宝石商。

もともとジャングルの奥地で多くの秘宝を守っていた怪人砂男がなぜ人を殺し始めたのか。なぞがなぞを呼ぶスリリングな展開です。そして意外な答えが。果たして真実は何なのか。お楽しみいただければ、と思います。

ゆうパック、レターパック、クリックポストなどでの発送が可能です。防水対策もしてお送りします。（2023年 5月 20日 15時 16分 追加）追加の写真アップしました。日本に出現するようになってしまった怪物、怪人砂男の悲哀も感じられる作品です（奥付に少し小剥がれ）。